大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)
どんな検査?
太さ約10mmほどの内視鏡を肛門から入れていき、全大腸と小腸の最後の部分までを見る検査です。
大腸ポリープ、大腸癌、虚血性腸炎、大腸憩室、潰瘍性大腸炎、粘膜下腫瘍、痔などの病気を診断します。異常が疑われた際には組織をつまみ(生検)精密検査をすることがあります。
当院では10mm以下の大腸ポリープに関しては患者さんと相談の上ColdSnare Polypectomyにて切除をしています。10mm以上のものや10mm以下であっても悪性が疑われるポリープに関しては治療可能な医療機関へご紹介します。
大腸カメラを受けた方が良いとされる方
- 便潜血検査で陽性の判定を受けた
- 下痢や便秘などの便通異常がある
- 残便感がみられる
- お腹の張りが気になる
- 腹部にしこりを感じている
- 家族や親戚に大腸がんを発症した方がいる など
検査前準備
- 前日朝・昼・夕はお渡しする検査食を食べていただきます
- 前日夜に腸の動きをよくして便を出す薬をのみます
- 当日朝、腸の動きを良くする錠剤を飲みます
- その後水に溶けた下剤を2時間ほどかけて少しづつ内服していきます
便がだんだんと薄くなり最終的には透明〜薄黄色の水になってきます
ここまできたら準備完了です - 13:00診療所へ来院してください
- 13:00~14:00頃から検査開始です(当日の外来状況で検査開始時間は前後します)
- 腸の動きを弱める注射を筋肉注射or静脈注射します
ご希望の方には鎮静剤を静脈注射します - 検査時間は20分~30分位です
※鎮静剤を使用された方はご当日自身で運転して帰ることができませんのでご注意ください(どなたかにお迎えに来ていただくか公共交通機関でおかえりください)
※ご高齢の方や、当日の下剤を自宅で飲むことに不安がある方は当日朝8:30に診療所へ来院していただき、上記の前処置を診療所で行うこともできます
検査後注意事項
鎮静剤を使用した方はしばらくベッドで休んでいただきます
意識や呼吸状態、血圧など問題ないことを確認できましたらご帰宅いただけます
検査が終わればいつも通り飲食していただけます。
検査を受けられない方
- 妊娠中の方またはその可能性のある方
- 熱のある方
- 体調の悪い方
- 全身状態が極めて悪く、検査に耐えられないと判断される方
- 血圧が極めて高い方
- 呼吸不全のある方
- 急性心筋梗塞や重篤な不整脈などの心疾患のある方