ピロリ菌
ピロリ菌は細菌で胃の中に感染することにより、慢性胃炎や胃がん、胃十二指腸潰瘍などの原因になることが分かっています。他にも胃MALTリンパ腫や、ITP(特発性血小板減少性紫斑病)や鉄欠乏性貧血の原因となることがあります。
通常は小児期に井戸水などから感染をします。ピロリ菌の除菌をすることで、胃炎の進行や胃がんのリスクを減少させる事が分かっています。
ピロリ菌の除菌の薬は、抗生物質2種類と胃酸を抑える薬の1種類、合計3種類を朝と晩に分けて1週間内服します。1度の治療で約95%が除菌成功します。1回目の治療で消えない場合は、お薬の種類を変えて2次除菌を行います。(2次除菌まで保険適応があります。)
薬の副作用で薬疹、出血性腸炎、味覚障害などがおこるこどがあります。抗生物質へアレルギーのある方は、治療ができないこともあります。
ピロリ菌が消えたとしても、定期的な胃カメラの検査をお勧めします。